歯磨き粉(歯磨剤)について
2025年03月28日
今回は歯磨き粉(歯磨剤)についてお話しします。
皆さんは歯磨きをするとき歯磨き粉をどのように使っていますか?
歯磨きには大きく分けると虫歯予防と歯周病予防の二つの役割があります。
今回は、虫歯予防での歯磨き粉の正しい使い方です。
気を付けてほしいポイントが4点あります。
①歯磨きを1日2回以上行っているか(就寝前を含む)
1日に1回なのか2回以上なのかで、虫歯予防に大きな差が出ます。
②フッ化物濃度が1450と表記されているものを使用しているか
日本で販売される歯磨き粉については、フッ化物濃度が1000以上の場合は必ず濃度が表記されていますのでパッケージを確認してみてください。
③歯磨き粉をブラシの端から端まで(長さ2秒ほど)たっぷり出しているか
せっかく高濃度のものを使っても、例えばブラシの半分程度だと含まれるフッ化物の総量も半分になります。遠慮なく使ってください。
④うがいは少量で1回のみ
少量とは、大さじ1杯くらいです。片手ですくえるくらいとイメージしてください。
せっかく歯磨き粉をたっぷり使っても、フッ化物を水で流してしまってはもったいないです。
以上の4点を守ることが、甘い物を控えること以上に虫歯予防には重要になります。
親知らずって抜くべき?
2025年03月21日
親知らずは抜歯が必要な場合と、経過観察で問題ない場合があります!🦷
《抜いた方がいいケース》
1. 親知らずがむし歯や歯周病によって痛みや炎症を繰り返し起こしている場合。痛みで食事が取れなくなるなど口が開けづらくなったりするなど日常生活に支障をきたすこともあります。
2. 歯並びに悪影響を与えている場合。横向きに生えていることが多く手前の歯を押すことで歯並びに影響を与えていることがあります。
3. 横向きに生えているせいで手前の歯に悪影響を及ぼしている場合。歯並びだけでなく手前の歯の根っこを溶かしてしまっていることがあります。
4. 埋まった歯に胞ができてしまっている場合。親知らずによくみられるもので、小さいものは症状がありませんが大きくなると腫れたり骨を吸収したりなどさまざまな症状が見られます。
しっかりと生えそろい、むし歯や炎症の兆候がない場合は、無理に抜かずに様子を見るのが良いでしょう。
特に高齢者の場合、抜歯による体への負担や合併症のリスクが増すため、経過観察することが勧められることもあります。
最終的な判断は、かかりつけの歯科医と相談して決めるのが安心です!
子どもの歯の怪我に注意!
2025年03月11日
歯の外傷はいつでも起こりうる事故です。
特に小さなお子さんが転ぶ際には注意が必要です。
反射機能や注意力が未発達な子どもは転倒や衝突で歯を損傷しやすく、年齢や状況次第でケガが大きく異なります。遊具やスケートボード、公園の遊び場など外傷の原因はさまざまです。
歯の外傷は、以下のような状態が含まれます。
・歯冠の欠損
・歯がぐらつく、または抜ける
・歯茎の打撲や裂傷
永久歯の場合、外傷を放置すると将来的な歯の健康に影響を及ぼす可能性があるため、迅速な処置が必要です。
特に、前歯が抜けた場合やぐらついた場合、牛乳や生理食塩水に歯を浸けて保存し、すぐに歯科医院を受診してください。
乳歯と異なり、永久歯は再び生え変わることがないため、適切な対応が必要です。治療を受けるタイミングが遅れると、歯を支える骨や周囲の組織に炎症が広がり、さらに治療が複雑化することもあります。万が一の外傷に備えて、日ごろから子どもが転倒しやすい場所や遊び方を見直し、安全対策を講じることが重要です。また、万が一外傷が発生した場合は、落ち着いて応急処置を行い、速やかに歯科医院へ相談してください。特に休日や夜間などの緊急時に備えて、近隣の歯科医院の連絡先を把握しておくと安心です。