しみる、痛む…知覚過敏について
2023年09月27日
むし歯でもないのに、冷たいものや歯ブラシの毛先などの刺激で歯がしみたり、鋭い痛みや不快感を感じることがあります。これが「知覚過敏」です。甘いものや酸っぱいものが刺激となり、症状を感じることもあります。知覚過敏の主な原因は、歯のエナメル質や象牙質の組織が摩来したり、歯ぐきの退縮によって歯根が露出することです。
🦷知覚過敏に対する当院での治療法🦷
●薬を塗る
しみ止めの薬を歯に塗り、症状の軽減を図ります。
●マウスピースを作製
歯ぎしりが原因の場合、マウスピースを作製・使用してもらい、歯の擦り減りを予防します。
●レジンで覆う
レジンという歯科用プラスチックで象牙質を覆い、し知覚過敏を起こりにくくします。
●フッ素を塗布する
高濃度のフッ素を塗布することで、歯の再石灰化を促し、ミネラルが溶け出すのを抑制します
●神経を取る
痛みがよほどひどい場合は、神経を取るという治療もありますが、これは最終手段のため慎重な判断が必要です。
通常、知覚過敏は一過性ですが、症状が長引いたり、強い痛みを感じるときは当院にご相談ください。
マスク生活で口の老化が進行?
2023年09月10日
マスクをしていると口呼吸になり、だ液が蒸発しやすくなります。すると口の中が乾燥し、菌が繁殖しやすい状態になり、むし歯や歯周病を発症しやすくなるのです。
むし歯や歯周病を放っておくと、やがて歯がぐらついたり抜けたりして、噛み合わせが悪くなります。
歯み合わせが悪くなると、肉や根菜、葉野菜といった硬い食べ物を避け、ごはんやうどん、パンなどの食べやすいものばかり摂るようになります。これらの食品は糖質が多いので、血糖値が上がりやすくなるうえ、偏った食生活でタンパク質やビタミン、ミネラルが不足しがちに。
硬い食べ物を避けると、噛む回数が減り、分泌されるだ液が減るため、口の中の環境はさらに悪化。増えた菌が血管を通じて全身をめぐり、動脈硬化、糖尿病や虚血性心疾患、誤嚥性肺炎などの重大な病気を引き起こすことにもつながります。
また、認知症のリスクも高まります。
リスクを減らすには?口の筋肉を鍛えましょう!!!
①歯磨きを徹底しましょう
歯磨きは口の中の菌の増殖を防ぐのに有効なだけでなく、口まわりの筋肉を刺激し、だ液の分泌も促します。毎食後の歯磨きを習慣にしましょう。
②おしゃべりもおすすめです
口を大きく開けたり、すぼめたり、舌を動かしたりすると、口から喉にかけての筋肉が鍛えられます。
③硬い食品を取り入れた食事をしましょう
よく噛んで食べることは、いわば口の筋トレ。ステーキやみりん干し、にんじんや大根といった根菜類、アーモンドをはじめとした木の実類などを取り入れた献立を工夫してみてください。
また、ガムを噛んだり、飴を舌の上で転がしたりすることも、口まわりの筋肉強化に効果的です。
石井