乳幼児と親との食器共有
2024年05月21日
食器を分けるよりも大切なことって?
これまで、むし歯予防の観点から
親子で食器を分けることが良いとされていました。
しかし、研究が進み、それが必ずしもむし歯を防ぐわけではないことが分かってきています。
最近の研究では、生後4カ月で母親の口腔細菌が
既に感染していることが確認されています。
食器の共有は離乳食が始まる生後5~6カ月ごろからですが、それ以前に口腔細菌が感染していることになります。
日々のスキンシップで子どもは親の唾液に接触します。
食器の共有を避けてまで、感染を防ぐことを気にする必要はありません。
口腔細菌が感染しても、砂糖の摂取を控え、
親が毎日仕上げ磨きをして歯垢を除去してあげたり、フッ化物を利用したりすることで、むし歯は予防できます。
家族から子どもたちへの感染をより減少させるためには、おじいちゃんやおばあちゃん、両親、きょうだいが、むし歯や歯周病の治療を行い、歯医者での定期的なクリーニングを心がけることも大切です。
鈴木