口の中の細菌
2022年09月30日
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には細菌はいません。周りにいる大人の方から感染して定着していきます。ですからご両親からの感染が1番多いのです。
ライオンは55組の両親と子供を検査して、いつから感染し始めるかを調査しました。
子供は生後一週間から3歳までに計10回唾液を採取し、両親からは子供が3歳になった時点で唾液を採取して細菌の遺伝子を読み取って解析しました。
両親から共通して検出された69種の細菌を、子供の各月齢で検出された細菌の割合で調べたところ、生後6ヶ月頃から検出率が増加し始めました。前歯が生え揃い始めた生後9ヶ月頃で50%以上、奥歯が生え始めた生後1歳半で約75%の細菌が検出されました。
このことから赤ちゃんが産まれたら、歯が生えていなくても、周りの大人の方は自分の口の中の細菌を感染させないように気をつけることをお勧めします。まずは毎日の歯磨きで細菌を減らしましょう。そして定期検診でしっかり磨けているかチェックして、更に隠れている細菌をきれいにしましょう
江口