歯周病と全身の関係 糖尿病
2024年11月7日
歯周病があると、さまざまな病気などのリスクが高まることがわかっています。
これは歯周病菌や歯周病菌で生じた炎症に反応して分泌されるサイトカインというたんぱく質が、歯周ポケット内の毛細血管から血液中に入り、全身を巡ることで影響を与えるからだと考えられています。
そのなかでも特に、糖尿病は歯周病と深い関係があり、糖尿病があると歯周病の発症率が健康な場合と比べて、26倍になるという報告があります。
さらに歯周病は糖尿病を悪化させることもわかっています。これは歯周病で生じた炎症によって分泌されたサイトカインが、血糖値を下げるインスリンというホルモンの働きを抑制するためです。インスリンの働きが抑制されると血糖値が上昇し、糖尿病が悪化します。
さらに、血糖値が高い状態では免疫の働きが低下するため、歯周病菌が増殖し、炎症が起こりやすい状態になります。つまり、糖尿病がある場合に歯周病をそのままにすると、糖尿病が悪化しそれを受けて歯周病も悪化するという悪循環になってしまいます。
歯周病の進行具合によって治療法は異なりますが、基本となるのはプラークコントロールです!
症状がないからといって放置してしまうと進行していることがありますので、しっかり定期検診を受けて歯周病を予防しましょう。
田中
歯を丈夫にする栄養ってなに?
2024年10月28日
【歯を丈夫にする栄養が含まれる食材】
歯を丈夫にするためには、カルシウムを摂ると良いと聞いたことがある方が多いかもしれません。特に永久歯がつくられる時期のカルシウムの存在は大切です。
また、歯の多くの部分を占める「象牙質」という組織は、ほとんどがカルシウムで形成されています。そのため、永久歯がつくられる子どもの時期にカルシウムをしっかり摂ることは、丈夫な永久歯を育てるためには重要です。
しかし、すでに生えそろっている永久歯に対しては、永久歯がつくられる期間のような劇的な効果はあまり得られませんが、「再石灰化」という働きに効果があります。
そのため、虫歯を予防するためには、歯のエナメル質が再石灰化する働きが重要です。
逆に、カルシウム不足によって再石灰化が妨げられると、再石灰化と脱灰のバランスが崩れてしまい、虫歯のリスクが高まります。
カルシウムを含む食材は以下を参考にしてください!
・乳製品(牛乳、チーズ、卵)
・魚介類(ししゃも、煮干し)
・海藻類(わかめ、ひじき)
これらの食材を意識して摂るようにしましょう!!
認知症とケア
2024年10月22日
認知症を脳から遠ざけるために
気をつけておきたい口腔ケア
認知症は、脳の損傷や疾患によって引き起こされる
一連の症状のこと。
記憶力の低下、思考力・判断力の衰え、
言語能力の障害などの症状が挙げられます。
老化や病気、怪我がきっかけで発症するほか
日頃の生活習慣や食生活が起因することも。
現代日本では5人に1人が認知症を患っていると
言われるほど身近な疾患で、高齢化が進む現代においては今後さらに増加することが予測されているのです。
そんな認知症と関連しているといわれる歯周病。
歯周病は口内で慢性的な炎症反応を引き起こしますが、
この炎症が全身そして脳の炎症を引き起こすことも
あるのです。
脳の炎症は神経細胞の損傷や死につながり、
認知機能の低下につながると考えられています。
また歯周病を引き起こす細菌が血流を通じて
脳にまで届き、脳内で炎症やタンパク質
「アミロイドβプラーク」の形成を促進する可能性も
指摘されています。
歯周病を防ぐために、歯磨きをするときは
歯の表面だけでなく歯茎との境目もしっかり磨くこと。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを使い、
歯ブラシが届かない歯間のプラークも取り除くこと。
定期的に歯科検診を受け、自分の歯肉の状態を
知っておくなどを心がけましょう。
✳︎Suzuki✳︎
veggy ‘24.3.10より
誤嚥性肺炎で死なないための処方箋
2024年10月20日
本来なら気道に入ってはいけない食べ物や飲み物、だ液などが気道に入る“誤嚥”によって、主に口の中の細菌やウイルスが肺に入り込むことで炎症を起こし肺炎になってしまうことを「誤嚥性肺炎」といいます。
老化や脳血管障害の後遺症などで、飲み込む機能や咳をする力が弱まると誤嚥を起こしやすくなるため、特に高齢の方にとっては注意が必要です。
⭐︎誤嚥性肺炎のリスクを減らす生活習慣
・歯磨きやうがいで口腔ケアを!
・定期的な歯科検診を受診をしましょう!
・こまめにお茶やお水を飲む!
・嚥下機能や口まわりの筋力を鍛える!
はる歯科クリニックでは、高齢の方に向けて口腔機能検査や舌や口唇の機能を確認する検査も行っています。
嚥下機能は40代から衰え始めるため誤嚥を予防し、おいしく楽しく食べる習慣を身につけておきましょう。
こんなクセはありませんか??
2024年09月4日
☑️頬骨をつく
☑️うでまくら うつ伏せ寝
☑️いつも同じ向きで寝る
☑️片側で噛む
☑️いつも片側でカバンを持つ
☑️集中している時の無意識の食いしばり
☑️下を向いてスマホや読書をする
これらのささいなクセが長期にわたることで歯やアゴに負担をかけ、様々なトラブルを引き起こします。
歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすほか、一見関係なさそうな頭痛・肩こりなど全身の不調を招くことにも繋がります。
習癖は無意識に行っていることがほとんどです。
まずは自分のクセに気付き、それを意識的にやめることが大切です。
入れ歯のお手入れ
2024年08月30日
今回は入れ歯のメンテナンスについて説明します🦷
むし歯や歯周病などで歯を失い、入れ歯が必要になったら、入れ歯と残っている自分の歯(残存歯)を良好な状態に保つため、適切なメンテナンスが不可分です。
その中でも最も重要なのは毎日の清掃です。入れ歯をお口に装着していると、入れ歯の表面に汚れ(デンチャープラーク)が付着します。
この汚れは歯に付着する歯垢と同じく細菌の塊で、歯肉粘膜の炎症や口内炎、虫歯や歯周病の原因になります。このようなトラブルを防ぐため、毎食後入れ歯を外して、流水下で歯ブラシや義歯清掃用ブラシを使って清掃しましょう。特に入れ歯の内面や留め金の部分はプラークが付着しやすいので丁寧に清掃してください。
清掃時に歯磨剤の使用は禁物です!多くの歯磨剤に研磨剤が含まれていますので、使うと入れ歯に微細な傷が付き、細菌の温床になります。
入れ歯の清掃と同時に残存歯の清掃も重要です。入れ歯を外した状態で通常通りのブラッシングをしましょう。特に留め金のかかっている歯や床が接している部分は丁寧に磨きましょう。
就寝時には入れ歯は外すのが原則ですが、歯科医師の指示に従いましょう。外して寝る時は水を入れた容器に入れて保管してください。市販の義歯用洗浄剤を使うのも効果的です!
入れ歯にも定期検診を!
2024年06月25日
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入れ歯は自分の歯とは違い、定期検診は不要だと思っていませんか??
良いコンディションで心地よく使っていただくためには検診は欠かせません。
日常的に使う入れ歯には、さまざまな変化が起こるからです。
人工の歯は徐々にすり減っていきます。
進行すると当然噛み砕く効率は落ちていき、安定も悪くなっていきます。その結果、強い力で噛むようになり、噛み合わせのバランスが崩れるため、口の粘膜が痛くなることがあります。
部分入れ歯の場合、噛み合わせが悪くなってしまうことで入れ歯以外の自分の歯に負担がかかり始めてしまいます。
また、口の中も加齢による変化は避けられません。
特に歯がない部分は骨が痩せることで入れ歯周囲の組織に変化が生じます。
ぴったり作られていた入れ歯も、だんだんと隙間ができていき、ものが詰まりやすくなる、入れ歯が外れる、痛いなどの症状がでます。
長年使っている入れ歯には、歯石などがこびりついたりもします。劣化した方入れ歯ば最近の温床となって、口臭や粘膜の炎症、さらに誤嚥性肺炎の原因になる可能性もあるので、定期的にメンテナンスを受けましょう◎
佐藤
血液を汚す4つの凶悪原因
2024年06月16日
血液が汚れる原因は様々ありますが中でも凶悪なのは
「糖」「中性脂肪」「ストレス」「歯周病菌」です。
1.糖
取りすぎると血液がネバネバになり流れが悪くなります。
2.中性脂肪
肝臓で合成されて体内に蓄えられる脂肪は多すぎると
「脂肪肝」となり生活習慣病の原因となります。
3.ストレス
強いストレスを感じているという人は血流が悪くなっている可能性があります。
4.歯周病菌
口の中の歯周病菌が血液を介して全身に広がり、様々な病気の原因になることがわかっています。 江口
オールセラミックキャンペーンのお知らせ
2024年06月10日
暑い日や雨の日が多くなりましたね。
6月になって始まりました!年に一回のオールセラミックキャンペーンのお知らせです!
期間は6月と7月の2ヶ月です
通常¥110,000 → ¥88,000
オールセラミックは金属を使わず全てセラミックで出来ているので前歯でも歯ぐきとの境目もなく、自分の歯のように綺麗です!
汚れも付きにくく虫歯にもなりにくいので、しっかりケアをしていけばずっと使っていけます!
色も自然な白さにする事もできるので、古くなって変色した被せ物や、金属の被せ物のやり替えをこの機会にしてみてはいかがでしょうか??
ご質問などありましたらお気軽にスタッフにお声がけ下さい!
田中
乳幼児と親との食器共有
2024年05月21日
食器を分けるよりも大切なことって?
これまで、むし歯予防の観点から
親子で食器を分けることが良いとされていました。
しかし、研究が進み、それが必ずしもむし歯を防ぐわけではないことが分かってきています。
最近の研究では、生後4カ月で母親の口腔細菌が
既に感染していることが確認されています。
食器の共有は離乳食が始まる生後5~6カ月ごろからですが、それ以前に口腔細菌が感染していることになります。
日々のスキンシップで子どもは親の唾液に接触します。
食器の共有を避けてまで、感染を防ぐことを気にする必要はありません。
口腔細菌が感染しても、砂糖の摂取を控え、
親が毎日仕上げ磨きをして歯垢を除去してあげたり、フッ化物を利用したりすることで、むし歯は予防できます。
家族から子どもたちへの感染をより減少させるためには、おじいちゃんやおばあちゃん、両親、きょうだいが、むし歯や歯周病の治療を行い、歯医者での定期的なクリーニングを心がけることも大切です。
鈴木