「歯周病」という言葉は
多くの方が知っていると思います。
しかし、
この病気の怖さを知っている方は
あまりいません。
歯周病が進行すると
「歯が抜けてしまいます」。
それだけでなく、
「糖尿病、脳卒中、肺炎等」の
病気との関連性があると
報告されている非常に怖い病気です。
しかし、しっかりと対応することで
歯周病を予防することが可能です。
【歯周病治療で歯石除去や
歯肉の炎症が収まったケース】
「歯周病」という言葉は
多くの方が知っていると思います。
しかし、
この病気の怖さを知っている方は
あまりいません。
歯周病が進行すると
「歯が抜けてしまいます」。
それだけでなく、
「糖尿病、脳卒中、肺炎等」の
病気との関連性があると
報告されている非常に怖い病気です。
しかし、しっかりと対応することで
歯周病を予防することが可能です。
【歯周病治療で歯石除去や
歯肉の炎症が収まったケース】
「ちょっとチクッとしますね」と言われて、何やら歯科器具で歯茎を「ツンツン」されたことはありませんか?
これは歯周ポケットを測定(ブローピング)し、歯周病の進行度合いをチェックする検査です。
歯周病治療では、まずこの検査をしなければどのような治療をすべきかの戦略が立てられません。
患者様に「このような経験(ツンツン)はありますか?」と聞くことがあるのですが、「ありません」「1度だけ経験したことがあります」というご返事をよく頂きます。
先ほどもお話ししたように、この検査は歯周病治療では避けて通れない検査であり、かつ、1度だけでなく定期的に行わなければならない検査です。この検査をしないという事は、羅針盤と海図をもたずに航海することと同じであり、現在どこまで歯周病が進行しているのか、そして、どのような治療をすればいいのかを考えずに治療を進めていることと同じです。
また、歯周病治療である歯石を除去することを「スケーリング」といいます。
このスケーリングを「麻酔をされながら」治療をしていただいた経験はありますか?
これもほとんどの患者さまは経験がないと思います。
歯周病が進行すると、骨が溶け、歯と歯ぐきに隙間ができてきます。これが皆さんご存知の歯周ポケットです。歯周病菌はこの歯周ポケットの奥にドンドン入り込んでいきます。つまり、奥に入り込んだ歯周病菌や歯石を除去しなければ根本的な治療は出来ません。
下のレントゲン画像は歯肉の奥に歯周病菌(歯垢・歯石)が入り込んだ状態の画像と、それを改善した画像です。マークがついている部分を除去しました。
保険治療。クリーニングで歯の汚れを除去した症例。リスクは、特にありません。
この治療をするにはどうしても痛みが生じるため、麻酔を使って治療を行います。
麻酔をしないで治療できる部分は歯肉の上の部分だけであり、歯周病が進行している場合、いくらそこに付着している歯石をとったところでまったく意味がありません。歯周病が進行しているのは、そのもっと奥の部分なのですから……。
右の画像を見れば今までお話ししたことが理解できると思います。
ラインが入っている部分が歯肉の上と下との分かれ目です。上の部分は綺麗ですが、下の部分に歯石がびっしりついてしまっています。
この部分をしっかり除去しなければ将来的には抜歯の運命が待ち受けています。
長々とお話してしまいましたが、ここでお伝えしたいことは、場当たり的で、基本に忠実でない治療は、医療とは呼べないということです。
医療とは、しっかりと「検査」「診断」を行い、それらに基づき「治療計画」を策定し治療を進めていかなければなりません。そして基本治療が終了したら、再度、検査を行い検証をし、まだ問題が残っている場合は、次のステップの治療に移行し、問題が改善した場合は、良くなった状態を維持するためのメンテナンスに移行する。この流れが大切になります。
歯周病は生活習慣病とも言われます。
つまり、治療をすることで良くなったとしても、これまでと同じ生活習慣であれば、遅かれ早かれ再発します。
私たちは、関わった患者様には、長期にわたって健康なお口で生活して頂きたいと思っています。
そして、歯周病の再発を防ぐための方法は確立されているのに、関わった患者様が中長期的に再発してしまう姿も見たくはありません。
歯周病の悪化に伴い、歯を支える骨は歯周病が出す酸によって溶かされていきます。 これは見逃すことのできない問題です。なぜなら、歯を支える土台が少なくなれば歯がグラグラし始め、最終的には歯が抜けてしまうためです。
そうならないためにも、早期に治療を受けることで進行を止めることはできますが、失ってしまった骨が自然と元のように再生することはありません。
ところが、当院が行う「骨再生治療」を受けることで骨が再生される可能性はあるのです。
まだまだこの治療法の認知度は低いので、下記で詳しくご紹介していきますね。
この治療法を簡単に説明しますと「薬を塗って骨を再生させる」というものです。
この骨再生治療では、特殊なたんぱく質を主成分とした薬剤の「エムドゲインゲル」を用います。これを患部に塗布することで、本来備わっている再生能力が発揮され骨が再生されるのです。
麻酔した上で、治療する部分の歯肉を切開します。
歯石などの感染部分を清掃し、取り除きます。
歯を失った部分にエムドゲインを塗布します。
切開した歯肉部分を縫合します。
GTR法では、骨を回復したい場所を「メンブレン」という特殊な膜で覆うことにより、骨を再生させる治療法のことです。
骨にはもともと再生能力が備わっていますが、 骨よりも歯肉の方が再生速度は早く、骨が再生するはずのスペースを歯肉が覆い邪魔してしまうため、骨が再生することはありません。
GTR法では、骨が再生するスペースをメンブレンで確保することで、骨の自然治癒を図ります。個人差はありますが、おおよそ数ヶ月後には、新しい骨が再生されます。
前述したGTR法ではメンブレンを覆うだけでしたが、GBR法ではそれに加え、メンブレンで確保したスペースに粉砕した自家骨や人工骨を盛ることで、骨を再生させます。 これにより、約半年後には細かく砕いた骨が自分の骨に置き換わります。
GBR法の施術手順は以下の通りです。
まず歯肉を切開し、骨が付属している箇所を確認します。
骨が不足している場所に、自家骨か人工骨を盛ります。
盛った場所をメンブレンで覆い、歯肉を縫合して終了です。
以上が、歯周病により骨が失われた患者様に当院が行う骨再生治療法です。
歯がグラグラになっている方、骨再生治療にご興味がある方は当院までご相談ください。
個人の症状や治療内容などによって異なるが、約55,000~88,000円ほどかかる(自費診療)
「歯科衛生士」という言葉を聞いたことがありますでしょうか? 歯科衛生士とは、お口の健康を守る仕事を専門とするスタッフのことです。
当院では「歯科衛生士担当制」を採用しており、一人の患者様を一人の歯科衛生士が担当しています。このシステムを導入したことで、患者様のすべてのデータを生涯にわたり保存管理でき、蓄積したデータや患者様との長いお付き合いの中で得た情報や変化をもとに、その患者様に適した質の高いご提案・治療をすることが可能となります。
また定期的に来院していただくことによりお互いの気心が知れ、リラックスした状態で診療ができますので、コミュニケーションを楽しみながらお口の健康維持に繋げられればと考えております。
また、当院の歯科衛生士は外部向けの講演も多数行っています。 今後も、これまで培ってきた技術・知識・経験を多くの方にお伝えし、そして各歯科衛生士のスキルアップに努めていきます。
歯が失われる原因ナンバー1を「虫歯」だと思われている方が多いようですが、虫歯ではありません。
ナンバー1は、実は「歯周病」です。 事実、30代以上の約8割以上が歯周病にかかっており、 日本人が歯を失う原因としては、 虫歯よりも歯周病の方が多いのです。
虫歯と異なり歯周病には痛みがないため、気がついた時には手遅れとなっているケースが多々あります。さらに、歯周病が進行することで、自分では気づかないうちに強烈な口臭を周囲にまき散らしています。
また、歯周病は全身の様々な病気との関連性が多く報告されており、歯周病によって失うのは歯だけではなく、最悪の場合、命を落としかねない非常に恐ろしい病気です。
このことについては次節でご紹介します。
歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患との関連性もあります。 関連性が報告されているものとして次のものがあります。
特に歯周病と関連が深い病気が糖尿病です。 糖尿病の人は、感染に対する抵抗力が弱まっているため歯周病にかかりやすく、重症化しやすいと言われています。さらに、歯周病菌は毒素や炎症性物質を大量に放出するのですが、これがインスリンの効きを悪くさせ、糖尿病を悪化させることも危険視されています。つまり、糖尿病があると歯周病になりやすく、歯周病があると糖尿病が悪化しやすいという関係性が存在するのです。
また妊娠中の歯周病の悪化は、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼすことが分かってきています。 低体重児を出産した母親と、正常体重児を出産した母親の歯周病の進行程度を比較した調査では、低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと、早産の確率が高まることも指摘されています。妊娠中でも歯周病の治療は可能ですので、4〜8ヶ月の安定期に治療を受けることをお勧めします。
このように、歯周病は歯を失う病気というだけではなく、全身疾患にも関連する命を落としかねない恐ろしい病気であるという認識が大切です。
歯周病は自覚症状が伴わないため、知らず知らずのうちに症状が悪化していきます。どこまで歯周病が進行しているかを事前に把握することで、最悪の事態を避けることができます。
下記の写真は、歯周病の進行過程を表したものです。
あなたのお口は、どれに当てはまりますでしょうか?
いかがでしょうか?
①だからといって決して安心はできません。
いくら丁寧に毎日歯磨きをしていても歯科医院へ定期的に通っていなければ、③まで歯周病が進行してしまいます。そうならないためにも、早期治療は欠かせません。
歯周病は、なによりも早期発見が大切です。
発見が遅れてしまえば、「抜歯」なんて事態にもなりかねません。
「最近めっきり歯科医院に行かなくなったなぁ……」という方は、すぐにお近くの歯科医院で受診してください。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。 ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
当院で治療した症例は治療症例集をご参照ください。