紹介状のない患者様も受診いただけますので、
専門医の診断・意見をお聞きになりたい方、
一度ご相談ください。
セカンドオピニオンとは、他院の歯科医師から診断・診療を受けている患者様に対して、当院の担当医が現在の状態を診査診断し、意見を提供することで、今後の治療の参考にしていただくことを目的としています。
最近では大学病院だけでなく、一般開業医でもセカンドオピニオンのサービスを提供している医院が多くなってきました。ご自身が納得いってこその医療ですので、様々なアドバイスを受けられる環境に歯科医療もなってきていることは喜ばしいことだと思います。
しかし、1点気をつけなければならないことがあります。それは、診査診断するドクターには経験と診断力の差があるということです。
セカンドオピニオンは、複数のドクターから見解を聞くことが1つの目的となりますが、適切な診査診断、そして適切な診療へ導くことは容易なことではなく、すべてのドクターが対応できるわけではありません。
つまり、単に複数のドクターの話を聞くことだけを目的とするのではなく、「このドクターは信頼できるのか」「どのような経歴があるのか」「何を専門としているのか」などを受診する側もできる限り把握しておくことが大切になります。
大学教授の経歴を持ち、歯を残す治療(根管治療の他、虫歯・歯周病治療)に深い造詣を持ったドクターがセカンドオピニオンを担当します。担当医は、根管治療の指導医(日本歯内療法学会指導医)、歯を残すための総合歯科医療の認定指導医(日本歯科保存学会保存治療指導医)の資格を保有しております(※指導医とは専門医を指導するドクターのことです)。
担当医からのメッセージはこちらをご参照ください。
※1 口腔保健協会内 特定非営利活動法人 日本歯科保存学会事務局
TEL:03-3947-8891
※2 口腔保健協会内 日本歯内療法学会
TEL:03-3947-8891
論文詳細はこちら
歯の保存(可能な限り抜歯せずに残す治療)、根管治療(歯の根の治療)、虫歯、歯周病が対象となります。 主治医からの診療情報や検査資料の提供のない患者様でも対応いたします。
また、診査結果により、患者様が当院での治療を希望される場合、下記のような状況になる可能性があることを事前にご了承ください。
主治医からの診療情報提供書や画像データ(エックス線写真・CTなど)の検査資料について
ご相談後の治療は、主治医のもとで継続していただくことを原則とします。
当院で口腔内検査と画像診断などを行い、主治医に報告書を作成します。ただし、必要に応じて追加検査、再検査を行います。
ご相談内容に基づき、当院で必要な検査を行います。検査内容により、30分以内で終了できない場合には、別の日程で再度予約申込をしていただくことになります。なお、費用も新たに1回分いただくことになります。
まずはお問い合わせください。
1回(30分):22,000円(税込)
診療情報提供書や資料を確認する時間、主治医への報告書を作成する時間を含む)
その他、状況に応じて下記の費用も発生いたします。(税込)
レントゲン(デンタル) | 1枚 5,500円 |
レントゲン(オルソ) | 1枚 9,350円 |
CT | 16,500円 |
これまで大学病院において、数多くの診断、処置、そしてセカンドオピニオンに携わってきました。常々、感じていたことは「もっと早くに正確に診断を行っていれば、ここまで治療が長引かずに痛みも緩和されていたのに……」ということです。
また、適切な根管治療や歯周病の処置により歯を抜かずに保存できると思われる症例も、担当医から抜歯と診断されていたことも少なくはありませんでした。 逆に歯を抜かずに治療することが非常に困難と思われる歯に対して、原因の究明がされないまま、同じ治療が繰り返されて長引いていたこともありました。
つまり、診断が重要なのです。
具体的には次のような症例がありました。
相談内容:右下奥歯に一年以上前から腫れと痛みを繰り返し、その度に親知らず周囲の消毒をしてきたのですが、最近さらに痛みが激しくなってきました。親知らずを抜いた方がいいのでしょうか。
私の診断と経過:現在の痛みの原因は親知らずではなく、その手前の歯の神経の炎症に原因があります。親知らずを抜歯しても痛みは消えません。最終的には手前の歯の根の中の治療することで痛みはすぐに治まりました。
相談内容:右上奥歯の根の治療を半年以上続けていますが鈍痛が消えません。歯を抜いた方がいいのでしょうか。
私の診断と経過:その歯には処置されていない根の管がもう一つあり、痛みの原因になっている可能性があります。
もう一つの根の中の治療することで痛みはすぐに治まりました。
相談内容:左下の歯がズキズキ痛みますが原因がわかりません。
私の診断と経過:左下ではなく、左上の歯の金属の下に神経にまで達する虫歯が広がっていて、それが下の歯の痛みの原因となっています。この症例は、左上の歯の虫歯と神経の治療をすることで痛みが消えました。
相談内容:歯の根が強く曲がっていて治療が難しい時は、抜歯してインプラントを入れた方がいいのでしょうか。
私の診断:根の形が複雑で治療が困難な歯は、ともかく神経を取らないで残すような処置をすることが重要です。仮に神経の処置が必要となった場合も、適切な根の治療を行えば抜かずに済むことは多くあります。現在は、専門医の元で処置を受けて問題なく経過しています。
相談内容:歯肉が腫れたため、左上奥歯の被せ物を除去して再治療を開始しましたが、歯肉の腫れが引かず膿が出ています。このまま治療を続ければ治るのでしょうか。
私の診断:根の壁に大きな穴が開いていて、その周囲の炎症が原因で腫れて膿が出ています。残念ながら穴が大きく塞ぐのには難しい位置なので、これまでと同じ治療を続けても治らないと思います。患者様は抜歯を希望され、長引かせることなく処置が終わりました。
このように、「誰」が診断するかで、治療内容が変わり、治療期間が変わることが多々あります。私は、歯で悩まれている患者様のお話をお聞きし、ご希望を踏まえた治療法の選択肢の幅を広げるために、私の診断と処置方針をセカンドオピニオンとして情報提供させていただきたいと考えています。
また、虫歯治療に関しては、あまり進行していない虫歯の場合、通常「レジン充填」と「インレー」の2つの選択肢があります。この2つの大きな違いは、「健全な歯を削る量」にあります。歯を削る量を少なくて済むレジン充填で対応できるケースでもインレーで対応されているケースがあります。その歯の状態を知って選択していただきたいと考えます。
私の診療スタイルが大きく変わった時がありました。
以前、ある治療に携りました患者様がいました。
自分が担当することで最終的には症状が改善しましたが、治療後、患者様から次のことを言われました。
『こんなに治療期間が長くなるのであれば、歯を抜けばすぐに治っていたのならば、初めから歯を抜いてくれればよかったのに……』
それまで私は、「天然歯は一度抜歯してしまったら、取り返しがつかない。なんとか歯を残さなければ」という使命感に燃えていました。
しかし、医療とは患者様のためのもの。
私たちにできること。
それは、正確な診断のもとに、患者様の生活背景やご希望を十分に考慮して多くの選択肢を説明すること。それにもとづいて、最終的に患者様が判断されたことに対して精一杯の努力をすること。医療はそうでなければならないと切実に感じた出来事でした。
私はこれまで歯科医療に長年携わり、初診の患者様、他院からの紹介患者様の診断を担当し、専門的な診療を行ってきました。また学生教育、研修医教育、さらには専門医を指導する指導医の立場で歯科医師の教育に携わってきました。勘だけではないエビデンスに基づく診断や診療を追求するために多くの研究も行ってきています。この経験をセカンドオピニオンに生かそうと意欲を燃やしています。
歯は一度削られたり、抜かれたりしたら、元には戻りません。疑問や違和感を感じた段階で、セカンドオピニオンを有効に利用することを強くお勧めいたします。
一度、ご相談ください。
お申込み内容に、年齢・紹介状の有無・エックス線写真の有無について明記してください。
個人情報の取り扱いに関して
セカンドオピニオンに関連して取得した患者様の情報につきましては、個人情報に関する法令およびその他の規範を遵守して、個人情報の保護に努め、当院内で厳重に管理いたします。院内で相談内容の対処目的で情報共有することはありますが、それ以外には一切使用しませんので、ご理解の程よろしくお願い致します。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。 ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
当院で治療した症例は治療症例集をご参照ください。